超能力者

…が、スプーンをクニュクニュ曲げていた。
昔っから思っていたのだが、どうして彼らはスプーンなんぞを曲げるのだろうか。曲げて曲げて、中には折ってしまう人もいる。
頑丈そうなスプーンである。たいていおニューのスプーンである。これから、とある家庭の食卓に行けば、それはもうその家庭に貢献しまくって、なんらかの拍子で折れてしまったり、欠けたり、曲がったりしない限り、スプーンと生れた定めを全うしていったことであろう、そのスプーンを！ヤツラはこともなげに曲げて折って、使用不可能にしてしまうのだ。
そんなことに一体何の意味がある！！！！！
なんかよくは分からんけど、大層な力があると言うのなら、もっと建設的な方向にその力を使ったらどうだ？ええ？スプーンを曲げて、喜ぶのはスプーン製造会社の人だけで、それも1本や2本折られたぐらいでは、この不況下でスプーン会社を救うことも出来やしねぇ！スプーンを曲げるぐらい、超能力がなくっても、それで穴掘りまくっていたら、そのうち曲がるんだよう！無駄な力を持っていても、別に人様の迷惑にならないのなら構わないが、罪もないスプーンを破壊しまくるのは止めなさい！世が世なら、君らはスプーン虐殺者のレッテルを貼られても仕方がないんだぞ！
ちゅーか、スプーン曲げることしかできない程度の能力でえばるな！
どうせえばるんなら、飢餓苦しむ人たちを救うとか、さらに増えつづける人口問題になんらかの対策をとるとか、戦争や紛争をなくすとか、そういうことをしてからにしやがれ！
超能力があるとかないとか、そんなことはどうでもよろしい！！だが、スプーンが曲げれるの曲げれんのという話は、次元的にルービックキューブができるかできないかっていうのとほとんど同じ次元なんだということを、超能力者さんとやらは肝に命じておくべきだと思うのだ。
とりあえず、スプーン、もったいないからな。
やめとけな。
な。
なぁって！！！！！