ギックリさん、いらっしゃ〜い
2001年1月2日一年の計が元旦にあるというのなら、新世紀の計もこの元旦にあったのだろうか。
来世紀まで元気に生き残る自信があるのなら、こんな事はどうでもいいのかもしれないが、今世紀いっぱいで天寿を全うしそうな気がするので、ちょっと情けない気持ちになってしまったお正月。
年末から調子は悪かった。一緒の部屋で生活している姉は咳風邪を引いて大変だった。そして年が明けてから、おいらもひっそり咳風邪を引いてしまった。平たく言えば、うつされたのである。
さて、正月と言えばお年玉。
ちょろのすけはもうお年玉をもらう年令ではない。あげる年令だ。
そして、もらえる年令の人間を家族構成員としてもつ人間は、お年始と称して家にやってくる。こなくてもこっちはちっとも困らないのに、やってくる。
と言う訳で、元旦の夜、親に連れられ姪っ子と甥っ子がやってきたのだ。
心置きなくやつらが遊び、集金もすんだところで帰宅の時間となった。やつらはなかなかの宵っ張りなので、その時間は23時半といったところだった。ちょろのすけは進化している甥っ子が可愛くて、ずっとずっとだっこしていた。途中服で鼻水やらよだれやらグイグイ拭かれていたが、そんな事すっげぇ気になったけど、まぁ、いいかで済ませるぐらい甥っ子は可愛かった。
さて、姪っ子と甥っ子は隣に住んでいる。気がついたら寝てしまった甥っ子を抱え、姪っ子を促し、隣だからと上着も着ずに家を出たおいら。
家の階段の前で、いきなり姪っ子が立ち止まった。
「どないしたん、ほら、お家上がり」
促すおいらの言葉に俯いて、動かない姪っ子。
「どうしたん?ほら、寒いしお家はいろ?」
俯いたままの姪っ子の両手が、うっと上にあがった。いわゆる『だっこ!』である…。
腕の中では甥っ子が寝息をたてている。
おいらの頭の中では100万の言葉が怒涛のように流れた。『だっておいらこの子だっこしててな…いや、あんたが可愛くない訳ではなくってな…あ〜、自分がだっこしてもらわれへんだけでなく、手も繋いでもらわれへんかったからすねてんねんなぁ…って言われてもこの子寝ててなぁ……』
「じ…自分で階段よっこいしょ、できるやんなぁ?」
おいらのちょっと情けない声に、姪っ子は無言で俯いたまま、もう一度両手を上に上げた。
え〜い、もうどうにでもなりくされ!!!!!!
ぐき………
次の朝、ベットから起き上がれなかった事は言うまでもない。
心の中で、ひっそりと百恵ちゃんが歌ってくれていた。
「ちょっと待って!プレイバック!プレイバック!!!」
おいらもそう思う。
正月早々、そりゃないぜべイベー……。
来世紀まで元気に生き残る自信があるのなら、こんな事はどうでもいいのかもしれないが、今世紀いっぱいで天寿を全うしそうな気がするので、ちょっと情けない気持ちになってしまったお正月。
年末から調子は悪かった。一緒の部屋で生活している姉は咳風邪を引いて大変だった。そして年が明けてから、おいらもひっそり咳風邪を引いてしまった。平たく言えば、うつされたのである。
さて、正月と言えばお年玉。
ちょろのすけはもうお年玉をもらう年令ではない。あげる年令だ。
そして、もらえる年令の人間を家族構成員としてもつ人間は、お年始と称して家にやってくる。こなくてもこっちはちっとも困らないのに、やってくる。
と言う訳で、元旦の夜、親に連れられ姪っ子と甥っ子がやってきたのだ。
心置きなくやつらが遊び、集金もすんだところで帰宅の時間となった。やつらはなかなかの宵っ張りなので、その時間は23時半といったところだった。ちょろのすけは進化している甥っ子が可愛くて、ずっとずっとだっこしていた。途中服で鼻水やらよだれやらグイグイ拭かれていたが、そんな事すっげぇ気になったけど、まぁ、いいかで済ませるぐらい甥っ子は可愛かった。
さて、姪っ子と甥っ子は隣に住んでいる。気がついたら寝てしまった甥っ子を抱え、姪っ子を促し、隣だからと上着も着ずに家を出たおいら。
家の階段の前で、いきなり姪っ子が立ち止まった。
「どないしたん、ほら、お家上がり」
促すおいらの言葉に俯いて、動かない姪っ子。
「どうしたん?ほら、寒いしお家はいろ?」
俯いたままの姪っ子の両手が、うっと上にあがった。いわゆる『だっこ!』である…。
腕の中では甥っ子が寝息をたてている。
おいらの頭の中では100万の言葉が怒涛のように流れた。『だっておいらこの子だっこしててな…いや、あんたが可愛くない訳ではなくってな…あ〜、自分がだっこしてもらわれへんだけでなく、手も繋いでもらわれへんかったからすねてんねんなぁ…って言われてもこの子寝ててなぁ……』
「じ…自分で階段よっこいしょ、できるやんなぁ?」
おいらのちょっと情けない声に、姪っ子は無言で俯いたまま、もう一度両手を上に上げた。
え〜い、もうどうにでもなりくされ!!!!!!
ぐき………
次の朝、ベットから起き上がれなかった事は言うまでもない。
心の中で、ひっそりと百恵ちゃんが歌ってくれていた。
「ちょっと待って!プレイバック!プレイバック!!!」
おいらもそう思う。
正月早々、そりゃないぜべイベー……。
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