ボンテージの上から緊縛…

ちょろのすけはゴルチエの香水を愛用している。
元の会社の先輩がミニボトルをひとつ分けてくれたのをチマチマチマチマ使っているのだ。
これはもう、物持ちがいいと言うよりは、しみったれた使い方をしていると言って間違いではないだろう。
しかし、ちょろのすけはやや慢性鼻炎のケがあるので、香水を景気良く使うと自ら窒息死へと向かう気か？ちゅーぐらいくしゃみと鼻水を誘発すること間違いなし！なので、しみったれた使い方をしてても仕方ないのだ。
さて、このミニボトル。携帯にも非常に便利で、化粧ポーチに入れて、化粧直しの際にちょいと香水も付け直すか？ちゅーのが習慣になっている。
ただ、その時の扱いが悪かったのか、携帯していること自体が悪かったのか、このボトルから香水が漏れている様であった。
不審に思ったおおいらは、事の真偽を確かめるために、ボトルにティッシュを巻いてみることにした。
そうすれば数日後には、漏れている箇所と漏れている量が、ティッシュについた香水によって判明するだろうと思った訳である。
で、御存じと思うが、巻いたティッシュを止めるのにセロハンテープは使えない。すぐにはがれてしまうのだ。
これでは困る。
ティッシュには、しっかりと貼付いておいてもらわねばならないのだ。
と言う訳で、おいらはティッシュの上から輪ゴムでグルグル巻きにしたのだ。
ふ〜これで一安心だ。
後は数日後にティッシュをはがし、事の真偽を確かめればOK！

そう思ってふと気がついた。
ゴルチエのボトルは、ボンテージ着用の女性のボディ型である。
その上からおいらは、白いティッシュを巻いて輪ゴムでグルグル巻きにしているのだ。
これって…
これって……………
緊縛？？？
いや、でもさぁ。直接縛っている訳じゃなくて、ティッシュの上からだからさぁ、緊縛っていう様なもんじゃないよねぇ。
ちゅーかさ、香水のボトルなんだから、そんなこと連想するのがそもそも間違いじゃね〜の？
うん、そうだよなぁ。
そうそう、そうだって。

無理矢理自分を納得させ、数日後ティッシュを取ってみたおいらは、そこについた香水のシミを見ながら、やっぱりイヤ〜ンな気分になっていた。

香水ってさ、黄色いシミにになるのよねん……。


そうして結局は香水が洩れ出していたこの香水ボトルは、いまだにティッシュで縛られた状態で、おいらの化粧ポーチの中にある。

緊縛のうえ、監禁かよ………。

香水のボトルは、人の形じゃないほうがいいとしみじみ思った今日この頃である。