友人に「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されている天海祐希の日記とおいらの日記が似ていると教えてもらい、見に行ってみる。
そして驚いた。
見に行った時の最新の日記は、風邪にまつわる話であった。

そこには一人称「おいら」で、日記を書きまくる風邪を引かない天海祐希がいた。

そしてその内容やら文体やらを読んだおいらは気分が悪くなった。

だって、その日記、おいらが書いたって言ってもおかしくなかったんだもん。
それほど似ていたんだもん。
テイストが。

ショックである。
衝撃である。
例えるなら、空を駆ける、一筋の流れ星。
ではなくて。
自分は普通の人間だと思っていたら、実はクローン人間だったと告げられたようなもんである。
おいらが読んでる他人の日記は、おいらが書いたかのような文体で、おいらが書いたようなアホップリ。
そしてそれを書いている他人様とは、今をときめく光の君『天海祐希』様である。
ポスターとはいえ、小百合様と国際女優常盤貴子をまとめて抱きしめている天海様である。
一介の派遣社員、住んでいるのは三階のちょろのすけにたちうちできようはずがない。

ああ、なんてこった。
アホアホ一筋うん十年。
アホアホ一筋にかけてきた、このおいらの日記が、まるでダミー日記のように思えるではないか!
おいらのオリジナルアホアホは、ここまでだったのか!
天海祐希よ!おいらは、ここまでしかこれない大阪者だったのか!
答えてくれい!白馬に乗った光の君よ!!!

その後ゆっくりとバックナンバーを読み返して、ちょっとおいらはホッとした。


大丈夫!
おいらの方が絶対アホ!!!
だって社会的に成功してないもん!

喜んでいいのかどうかはわからないけれど、とりあえずアホアホだけでも、ちょろのすけインナーワールドカンパニーの審査員はおいらをWinnerと評価した。

天海祐希。
本人の預かり知らぬところで、痛くもかゆくもない一敗がついている事を彼女は知らない。
知られちゃいけない………。

コメント