バリ2日目。
のへへ〜〜んと朝食を食べた後、朝の散歩のつもりでホテルのプライベートビーチではしゃぐ。
砂浜にサンダルを置いて、ジーパンをたくし上げて波に突撃。
反撃にあいあえなく玉砕。
ジーパンべたべた。
それどころか、浜辺においてあったサンダルにまで攻撃の手が伸びていて大打撃!!
唯一サンダルが死守された姉は、自らポーチを海中に落とす荒業にて、壊滅。
大和魂はインド洋に散ったのであった…。
おのれ!インド洋め!!いつか借りは返すからな!!!
このプライベートビーチの砂浜に!!でっかく!!
『アホの坂田!!!』と書き記してくれるわ!!!!←それに一体何の意味が…。。

さて!!本日はマンダラ・スパでごっついエステにトライする!←気合!
でへへ〜〜んとエステの受付らしき所へ行くも、間違い。
思いっきり予約集合時間に遅れる。
わはは。
そういうこともある。うん。

おいらと姉ペアで一部屋。
Yちゃんで一部屋。
別々に分かれてのレッツトライ!である。
高い塀で囲まれた中庭のような所に連れて行かれる。
その庭に面してお部屋が一つ。
庭に面した壁は存在せず、大開になったそこにはベットが2台並んでいたのであった…。
こ…このような開放感のある所でなにをしようというやら!!!
なに?ここで服を脱いで紙パンツをはけと??
いや、はきたくないならそれでもいい…って、いやそういう訳にもいかんだろう…はきます、はきます、はいはい紙パンツはきます。
エステティシャンのお姉ちゃん達は、おいら達が情けない格好になるまで、庭の外に出ていてくれるそうだ。
しかし、この格好でこれからしてもらう事を考えたら、別に見られていても大差ないのではないかと思ったりもする。

さて、薄いバティックを体に巻いた状態で、先ずはフットバスから。
お花が浮いた足浴用の容器に足を突っ込んで、立ち上る湯気に香気を感じつつ、お姉さんに足を洗っていだたく…。
時給商売で、200円節約する為に30分歩く事も厭わないおいらが、こんな贅沢させていただいていいのだろうか。
お姉ちゃんに足を洗っていただくなんて、そんな真似されたら、おもったいなくて足がただれるのではないか?
当たり前だが足はただれるはずもなく、香りと温度で気持ちよ〜〜〜くまったりしてしまった。
ほよよ〜〜ん、ええ気持ちじゃ〜〜。
そうたゆたっているおいら達に、お姉ちゃんはお盆を持って聞きにきた。
スクラブマッサージはどれにする?
姉は肌を綺麗にするというルルール、おいらは汚ればっきり解消!のバリコーヒーを選択した。
そのあとのマッサージオイルはどれにする?
姉はストレス解消のなんちゃらいうやつ、おいらは心身バランスを回復させるハーモニーを選択した。
さぁ!今度はベットで極楽マッサージだ!!
さぁ!そのバリコーヒーとやらでスクラブマッサージして、おいらの心と体の汚れをどっぷり落としきってくれるがよい!!!!!
ざり…ざりざりざり…
ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
冷たい冷たい冷たい冷たい!!!
ちょちょちょちょちょ〜〜〜〜〜〜〜っと痛いんだけど〜〜〜〜???
きょへ〜〜〜〜〜〜!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…あ、コーヒーめっちゃいい香り…うっとり←単純
え?なになになんですか?
ああ、スクラブでマッサージした肌をクールダウンして潤いしっとりにさせるんですね。はいはい。
どうぞご遠慮なさらず、ど〜〜〜〜んと乗せてやってください。はい。
え?なんですと?キャロット?キャロットってニンジン?キュロットはスカートパンツ?などとボケている場合ではない〜〜〜!
ニンジン嫌いのおいらに、キャロットのせるんか〜〜〜〜い!!
ぐわ〜〜〜!ちめたいちめたいちめたいちめたい!!!!
ノウ!!NO!脳!悩!!!!
なんか手のひらに乗ってる〜〜!
グニグニしている物が乗ってる〜〜〜!!
のわ〜〜〜!すりおろしニンジンの固まり〜〜〜!!!
握り締めたらニンジンフレッシュジュース〜〜〜〜〜〜〜!
おいらは寒さとニンジンのグニグニ感に大パニックになりながら、マッサージを終えたのであった。

はいはい。洗い流すんですね。
シャワーお借りしますよ。はい、よっこらしょ。
立ち上がったおいらが見たものは、真っ黒とオレンジ色のペースト状のものがべったりを散乱している自分の体とベットの上のシーツであった…。
ごっつい…
色的にむちゃむちゃごっつい…
ついでに紙パンツの中までごっつい…
ちなみにルルールを選択した姉は、キャロットではなくヨーグルトだった。
並んでシャワーを浴びる時、姉の方から流れてくる水の色が淡いオレンジと白色のマーブルで、南国っぽくって可愛らしいと思った。
少なくとも、自分の足元を流れる黒とオレンジのジャイアンツカラーの水よりは…。

その後しばし、フラワーバスにてまったりするが、まったりしきる暇もなく排水溝につまりまくる花を掻き出す姉とおいらがいた。
憧れのフラワーバスの甘い罠。
しかも、ちょびっと寒かった。
風呂のはずなのになぁ…。

さて、最後はアロマオイルにてのマッサージである。
心身バランスを回復させるハーモニーでがしがしマッサージしていただく。
週1接骨院でがちんこマッサージしてもらっているおいらには、いまいち甘いかしら?ってなもんだったけれど、別に整体目的ではなく、こういうものはリラックスする為にするのさ!と思っているのでよしとした。
やはり冷たかった…。
そして、アロママッサージだと思っていたのだが、先ほどのバリコーヒーの馨しい香りに支配された俺様鼻は、もはやたおやかなハーモニーの香りを機敏に拾い集めてはくれなかったのであった…。
とほほ。なんか違うぞ。

しかし、マッサージが終わった後に庭に面したベンチに、薄布一枚体に巻いた状態で座っていると、ものすごい開放感に包まれた。
バリの風と空と緑の中に、頼りない薄布一枚に身を包んだ自分が座っている。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜これが、開放感というものなのだな〜〜〜〜〜〜〜。
この時に至って、初めておいらの脳は日本能からリゾート脳に切り替わったのであった。
ほえええ〜〜〜〜〜〜〜ん…。

夕食は、ホテルの宴会企画(?)係の兄ちゃんのお勧めで、ホテルでとることにした。
南十字星が見える席を用意してくれると言ったので、ほいほい喜んで行ったのだ。
レストランの席につくと、わざわざ宴会企画(?)の兄ちゃんがレストランまで来てくれた。
そして一緒になって南十字星を探してくれるあたり、サービスがいいのか、それとも暇なのか、なかなか判断に苦しむところである。
彼が出した結論は、ちょっと曇りで見えにくいとの事だった。
それより空を見上げると、レストランの照明のあまりのまぶしさに目が開けれなくなるこの状況こそが、南十字星を隠しているのではないかと思ったが、さておき、それらしき星が見えたので、やや強引に自分達の中で『あれが南十字星だ!!!』と決め付けて、納得しておく事にした。
人生、折り合いが必要である。

そのまま、営業の終わったホテルのプールサイドをふらふら歩きながら、バリの2日目を終了したのであった。
1日1つの予定事項。
あとはなるようになれ。
そんな旅行が似合うおいらたちであった…。

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