ライナスの毛布

2001年6月13日
先日、定期健診に行った。
問診の時に初老の医師が「体調に関する心配事などありますか?」と訊いてきたので、クーラー病の心配を訴えた。
実はちょろのすけはクーラーに弱く、微風でもクーラーにあたっていたり、直接でなくともクーラーの良くきいている部屋に入っていたりすると、体がだるくなってきて、その後、頭痛・吐き気に見舞われ、立っていられなくなってしまう。そうなるともう、横になって暖かくして寝るしかない。
つまりは冬眠体勢に入ってしまうのだ。
そんな状況の人間の精神状態も、良好であろうはずがない。冬眠前の熊だって、きっと凶暴に違いない。おいらには、わかる!わかるぞ!熊!!
熊といくら分かり合えたとしても、これってお勤め人としては致命的な持病かもしれない。

深刻な症状を訴えるおいらに、その初老の医師は、これまた真剣に言った。
「暖かくしてください」
・・・・・・しーん。
しーん。
そうだけど・・・。ちゅーか、そりゃわかっているけれど。
「あの・・・なんでしたかな?布の、いや、布ではなくて、いえ、布でもいいんですが・・・その・・・アレですよ・・・毛布!」
毛布?
「毛布を出すね、こう掛けて・・・」
・・・それって・・・膝掛けのことですか?
「ああ、そういうヤツのことです!」
他にどういうヤツの事なんかい!

かぶっていいなら、おいらだって真夏のオフィスで毛布を頭からかぶるさね!
自己診断で、首あるいは首元から入る風に一番やられやすいと知っているおいらだ!ああ!頭からかぶるさね!
だが、それを日本のオフィスは許してくれるのか?ええ?かぶっていいなら本当にかぶるぞなもし!そして、おいらの毛布を「暑苦しい」と言う理由ではがすヤツが居ろうものなら、はがしたヤツの面体にしっかり指を突きつけて「ああいいさ!おいらから毛布を取り上げるつもりなら、いずれ君のコンピュータを使えなくして、コンピュータを君から取り上げてやる!」と脅しをかけるさ!ああ!かけるとも!おいらは社内唯一のSE、ヘルプデスク要員なんだから!!怖くはないぞ!へへへん!
・・・だから毛布を返したまえ!
そして休憩時間には、毛布の中に丸まって、まるで繭の中で眠るかのように過ごすのさ!ああ、うっとりではないか!うっすらと汗なんかかいちゃったりしたら、とっても嬉しいなぁ。おいらは、寝汗をかくのが大好きなんだ。(うっとり)

そして昨日、おいらは一枚のジャケットを買った。白色の麻の入ったスタンドカラーのジャケットを。
もちろんクーラー対策に。
毛布の夢はウットリさんだったが、通勤電車に揺られながら、職場まで毛布を持っていくのは大変だ。しかも、それを狭いロッカーに入れたら、かばんを入れる隙間がない・・・。

夢見る頃を過ぎたら、現実がやってくる。
ジャケットは大活躍で、本日のおいらはクーラーの中快適に仕事ができた。
頑張れおいら。クーラーなんかに負けるなおいら!
ロッカーには靴下も入っているぞ!!

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