ちょろのすけは一人で気ぃよく遊ぶことのできる人間である。
逆に、一人で気ぃよく遊んでいるところを邪魔されるのが嫌いな人間である。
それよりも嫌いなのが、真剣に何かをやっているところを見られることである。

そういうわがままな人間なので、スポーツジムでも一人で黙々とトレーニングする。
トレーニングするといっても、でーさんや高村さんのように、きちんとトレーニングメニューをたててもらってやっているのではない。
自分で勝手に気ぃようやっているのだ。

ジム仲間やジム友達など論外である。
地元のジムでは友人に会う可能性があるので、大阪のジムに通っているぐらいである。

だが、初めて今日、それが寂しいと思った。
心の底から寂しいと思った。

それは初めて参加したアクアラッシュでのことだった。
アクアラッシュは人気レッスンなので、早めに行って場所取りをしておかねばならない。
場所、といってもプールの中なので、なかなか冷える。
そんな中、レッスン5分前にインストラクターのお姉さんが、ラッシュ用のグローブを貸し出してくれた。
これをつけて、冷えないようにプールの中でぴょこぴょこ飛び跳ねていてくれと言うのだ。
そのグローブには水かきがついていた。
そのグローブをつけた時おいらは思った。
これは
このお手々は・・・

河童の手だ・・・

そしてぴょこぴょこ飛び跳ねろといわれた。
この手をプールの上に上げて、ぴょこぴょこ飛び跳ねたら・・・
いや〜〜〜〜〜ん
河童踊り〜〜〜〜〜〜〜〜♪

かっぱっぱ〜〜〜〜♪
かっぱっぱ〜〜〜〜♪
かっぱらぱっぱっぱ〜〜〜〜〜♪

た・・・
楽しいじゃないか!!!
やってみたら、きっと楽しいぞ!!!
楽しいに決まっている!!
ああ!
やってみたい!!!

かっぱっぱ〜〜〜♪と奇声を上げながら、ぴょこぴょこ飛び跳ねてみたい!!!
指の間に水かきのあるグローブをわきわきさせて、ぴょこぴょこ飛び跳ねたい!!!!

やってみたい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

友人がいたら、ふざけている風を装って実行可能なこの行為も、さすがに一人で参加していると実行不可能である。
一人で突然河童踊りをしだしたら、おいらの周囲が急に広く空いて、アクアラッシュしやすくなるかしら?
でもきっと、次から参加しにくくなるわ?
そんなことを考えながら、レッスンが始まるまでの5分間、ひたすら自分の手を見つめながら、河童踊りの衝動と闘っていたのであった・・・。

友人さえいれば・・・。
友人さえ隣にいれば・・・。

心底、友人と一緒に参加したいと思った一瞬であった・・・。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索