現実はいつもおいらを怖がらせるの・・・
2004年3月6日 日常 コメント (1)週に1回接骨院に行って全身マッサージ&チェックをしてもらうのが常のちょろのすけ。
本日も母親と一緒に行ってきた。
待合室で待っていると施術室からおいらと同年代ぐらいの女性が飛び出してきた。
折りしも雨のような霰のような微妙なものが降り出した時だった。
「すいません!一回家に帰らせてください!洗濯物や布団が濡れちゃう〜〜〜!」
特売品を買いに行きたいから途中で抜けさせてくれという剛の者も扱う町の接骨院、二つ返事で帰してあげた。
そして帰ってきた女性は、少し待合室で待ってから、施術室に呼ばれて消えた。
それから10分ほど経っただろうか・・・。
一人のぬぼ〜〜とした男性が入ってきた。
何も言わぬまま、しばし施術室の方を見つめて立っていたかと思うと、そのまま帰っていってしまった。
奇妙な人もいるものだと、さっさと記憶に蓋をすることに決めたちょろのすけだった。
しかし、さらに10分ほどするとまたやってきた。
今度も同じように施術室を見つめたまましばし立ち・・・
「○○来てますか・・・」
とつぶやいたのだ。
つぶやいたのだから、施術室に聞こえるはずがない。
「○○来てませんか・・・」
またもつぶやく男。
さすがに気持ち悪くなってきたのか、待合室に座っていたおばちゃんが大きな声で施術室に向かってこう言った。
「ちょっと〜〜!この人なんか言ってはる〜〜〜!」
よくよく考えたら、かなり失礼な言い方だが、気持ちはよく分かる。
シンと静まった施術&待合室。みんなの注目が集まる中、彼はもう一度言った。
「○○いますか・・・」
「いるわよ!なんなのよ、もう!!!」
怒り狂って出てきたのは、先ほどの女性だった。
「なに?なんのようなの?」
「あんな・・・M(子供の名前)が保冷剤食べてん。」
「何で保冷剤なんかあるのよ!」
「クール宅急便来たやん?だから。袋ピーって開けて、中舐めてたみたい。」
「なんや、舐めたぐらいやったら、ちょっとだけやろ?大丈夫なんとちゃうん?」
「結構食べてたみたい。『食べたん?』って聞いたら『舐めた』って言ってたけど、結構中身減ってた。」
「結構ってどんくらいなんよ!!」
「・・・だいぶ。」
「吐かした?それ有害なヤツ?」
「食べ物ではありません、って書いてた。」
「吐かしたん?」
「いや、あの保冷剤が吐かさなアカンヤツかどうか、俺わからへんもん。だから聞きにきたんやん。保冷剤って吐かさなアカンの?」
「ちょっと先生に聞いてみるわ!」
接骨院の先生に聞いてどうするんだろうと思ったが、レントゲンよりも正確な手と内科小児科外科整形外科の医者一家の出の先生なので、時としてオールマイティに役に立つ先生なのだ。
その間、男は待合室のおばちゃんから矢継ぎ早に質問を受けていた。
「掛かりつけの小児科に連絡して聞いてみたら?」
「いや、俺小児科どこ行ってるかしらんし。」
「救急病院連れてったら吐かせてくれるやん!」
「吐かせなならん保冷剤かわからへんし。」
「わからへんから病院にきくんやろう?!」
「・・・。」
「もうええ!帰るから!今すぐ帰るから!!」
施術室から女性の声が聞こえてきた。
その声を聞くや否や男性は一人で帰っていったのだ!!!
しかも黙って。
女性が帰った後、母が驚いたようにつぶやいた。
「あの人さ、洗濯物取り入れに帰ったやん?でも、あの様子じゃ、家にはあの旦那さんがいたんやろう?あの旦那さん、雨降ったら洗濯物取り入れるって事しらへんのやろうか?」
おそらく「この雨で洗濯物取り入れていいのかアカンのかわからへん」のだろう。
「あの人が洗濯物取り入れに帰ってから30分ぐらいしか経ってへんやん?たったそんだけの間も、子供から目を離さずにいるってことができひんのかなぁ。やらなアカン家事があるわけじゃない。」
「言いにくいことだがおかあちゃん、彼は10分ほど前にも一度来ていたじゃないか。そして何も言わずに帰っていった。と言う事は、少なくともその時点で子供は保冷剤を食べていたということだ。」
阿呆な男と結婚するぐらいなら、一人で寂しく老後を迎えた方がマシかもしれない・・・そう思っちゃいそうになる現実であった。
本日も母親と一緒に行ってきた。
待合室で待っていると施術室からおいらと同年代ぐらいの女性が飛び出してきた。
折りしも雨のような霰のような微妙なものが降り出した時だった。
「すいません!一回家に帰らせてください!洗濯物や布団が濡れちゃう〜〜〜!」
特売品を買いに行きたいから途中で抜けさせてくれという剛の者も扱う町の接骨院、二つ返事で帰してあげた。
そして帰ってきた女性は、少し待合室で待ってから、施術室に呼ばれて消えた。
それから10分ほど経っただろうか・・・。
一人のぬぼ〜〜とした男性が入ってきた。
何も言わぬまま、しばし施術室の方を見つめて立っていたかと思うと、そのまま帰っていってしまった。
奇妙な人もいるものだと、さっさと記憶に蓋をすることに決めたちょろのすけだった。
しかし、さらに10分ほどするとまたやってきた。
今度も同じように施術室を見つめたまましばし立ち・・・
「○○来てますか・・・」
とつぶやいたのだ。
つぶやいたのだから、施術室に聞こえるはずがない。
「○○来てませんか・・・」
またもつぶやく男。
さすがに気持ち悪くなってきたのか、待合室に座っていたおばちゃんが大きな声で施術室に向かってこう言った。
「ちょっと〜〜!この人なんか言ってはる〜〜〜!」
よくよく考えたら、かなり失礼な言い方だが、気持ちはよく分かる。
シンと静まった施術&待合室。みんなの注目が集まる中、彼はもう一度言った。
「○○いますか・・・」
「いるわよ!なんなのよ、もう!!!」
怒り狂って出てきたのは、先ほどの女性だった。
「なに?なんのようなの?」
「あんな・・・M(子供の名前)が保冷剤食べてん。」
「何で保冷剤なんかあるのよ!」
「クール宅急便来たやん?だから。袋ピーって開けて、中舐めてたみたい。」
「なんや、舐めたぐらいやったら、ちょっとだけやろ?大丈夫なんとちゃうん?」
「結構食べてたみたい。『食べたん?』って聞いたら『舐めた』って言ってたけど、結構中身減ってた。」
「結構ってどんくらいなんよ!!」
「・・・だいぶ。」
「吐かした?それ有害なヤツ?」
「食べ物ではありません、って書いてた。」
「吐かしたん?」
「いや、あの保冷剤が吐かさなアカンヤツかどうか、俺わからへんもん。だから聞きにきたんやん。保冷剤って吐かさなアカンの?」
「ちょっと先生に聞いてみるわ!」
接骨院の先生に聞いてどうするんだろうと思ったが、レントゲンよりも正確な手と内科小児科外科整形外科の医者一家の出の先生なので、時としてオールマイティに役に立つ先生なのだ。
その間、男は待合室のおばちゃんから矢継ぎ早に質問を受けていた。
「掛かりつけの小児科に連絡して聞いてみたら?」
「いや、俺小児科どこ行ってるかしらんし。」
「救急病院連れてったら吐かせてくれるやん!」
「吐かせなならん保冷剤かわからへんし。」
「わからへんから病院にきくんやろう?!」
「・・・。」
「もうええ!帰るから!今すぐ帰るから!!」
施術室から女性の声が聞こえてきた。
その声を聞くや否や男性は一人で帰っていったのだ!!!
しかも黙って。
女性が帰った後、母が驚いたようにつぶやいた。
「あの人さ、洗濯物取り入れに帰ったやん?でも、あの様子じゃ、家にはあの旦那さんがいたんやろう?あの旦那さん、雨降ったら洗濯物取り入れるって事しらへんのやろうか?」
おそらく「この雨で洗濯物取り入れていいのかアカンのかわからへん」のだろう。
「あの人が洗濯物取り入れに帰ってから30分ぐらいしか経ってへんやん?たったそんだけの間も、子供から目を離さずにいるってことができひんのかなぁ。やらなアカン家事があるわけじゃない。」
「言いにくいことだがおかあちゃん、彼は10分ほど前にも一度来ていたじゃないか。そして何も言わずに帰っていった。と言う事は、少なくともその時点で子供は保冷剤を食べていたということだ。」
阿呆な男と結婚するぐらいなら、一人で寂しく老後を迎えた方がマシかもしれない・・・そう思っちゃいそうになる現実であった。
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