今、そこにある危機

2002年4月16日
なにか妙な音がするので、台所に行ってみると、エエ加減放れや!ってな状態で置いてあるゲリ茶の空き箱開けっ放しの蓋に、彼の物がいた。
いわゆる黒いヤツである。
立派に成虫になった、黒い大きいヤツである。

一瞬、見なかったことにして立ち去ってしまおうかと思ったが、あれを放置しておいて、いったい何匹に膨れ上がるやらと思うとよけい恐くて引くに引けぬ状況になってしまったのである。
ちょっとばかし、指輪を拾ってしまったがために持つも地獄、捨てるも地獄状態になってしまったホビットのような気持ちであった。
規模はかんなり小さいが、おいら的にはそんな感じなのだ。

しかし良く見るとその黒いヤツ、かなり弱っている様子。
心なしか形状も、少しよれているように見える。
これは!
これはまさか!
おいらの記憶に引っ掛かるものがあった。

実は前日、浴室にヤツが出たという報告を姉から受けていた。
殺虫剤で追い詰めた所、あの震災でできた建て具の隙間から逃亡、取り逃がしたかと思ったが台所にて往生している所を発見。
紙で包んで、台所のごみ箱に捨てたということであった。
実はその紙の中から、カサカサ音がし続けていたのだが、朝には力つきているだろうと思い放っておいていたのである。
だって朝見に行ったら静かだったんだもん!
力つきていると思ったんだもん!
仕事の帰りにコンバ○ト買って帰ってきたけど(すっげぇ小心者)、一応その件は片付いたと信じていたんだもん!!

そやつだ!
おいらは確信した。
ヤツが包まれた紙から逃亡したのだ!!
半泣きになりそうな生命力!
恐い〜〜〜〜〜〜
ご〜〜〜〜〜っつ恐い〜〜〜〜〜〜
おいらは殺虫剤を片手に、そ〜〜〜っとヤツに近寄った。
ヤツもおいらに気付いたらしく、必死に隠れようとするが、いかんせん弱っているせいかうまく動けない。
箱の蓋から台所に着地することをあきらめたヤツは、とりあえず姿を隠すべく蓋の裏側に回り込もうとした。

チャ〜〜〜ンス!

おいらは表側の蓋を殺虫剤で小突いた。

ぼと…。

ヤツは見事に箱の中に落ちたのだ!!!

絶対這い上がってくるんじゃねぇぞ…。
心の底から神様に祈りつつ、おいらは殺虫剤の蓋で箱の蓋を軽く押さえ、隙間から殺虫剤を………。

……………う………………動いてる。
動いてる音がする………。
た〜〜しけ〜〜て〜〜〜〜〜〜。

多分ここで生命の危機にさらされ、助けて欲しいのはヤツの方であることは間違いなのだが、おいらの心は宛もなく誰かに助けを求めていた。
だって、昨日さんざん殺虫剤をかけられたはずなのに、動くんだもん。
動けるんだもん。
もしおいらが音がしなくなったからって、そのまま捨てたら、また箱から脱走しやがるかも知れないんだよう??
恐いよ〜〜〜ご〜〜〜っつ恐いよ〜〜〜。
もはや、一体なにが恐いのかもわからぬまま、半泣きになるおいら。
だが勇気を振り絞って蓋の隙間から箱の中を覗き見る…………

いない。
ちゅーか見えない。
いると思うんだけど、箱の中のどこにもいない。

ごわいよ〜〜〜〜。(号泣)

よくよく見ると(これは今年前半期の勇気を全部使い果たしたかのような行為であった…)箱の底面の厚紙の重なった部分に潜り込んでやがったのだ。
よくもなぁ…。
ちょっと感心してみた。

で。

どうしよう。

またまた途方に暮れるおいら。
ヤツが完全に往生した確信が持てないと、おいらは安心して枕を高くして眠れんのじゃ!!!
どうしたらいいんじゃ!どうしたらヤツが往生したと確証がとれるんじゃ!!!!

と……………………………

………………………………止めを差すしかあるまい…………………。

幸いヤツは紙と紙の間に潜んでいて姿は見えない。
そしておいらの手には堅くて重い殺虫剤………。
これは………
こうするしかないだろう………
こうするしか……………。

がん!!!!(ぶち)

ぎょわうえおえおあいうおあをういわおういうおあえあうおいううれいおう〜〜〜〜〜〜!!!!
ぶちって…………ぶちってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!(涙目)

最後の始末をする時に、箱を持ち上げると小さくカサカサ音がする。

うひょうあえあおいうおあおういおわおいう〜〜〜!!!
生きてる〜〜〜!!!まだ生きてるのぉぉぉぉぉ?
どうしよう!半身で動かれたら!!
どうしよう!半身で高速移動されたら!!
どうしよう!半身が別々に動き出したら!!!
ぎやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!(パニック)

そっと箱を離して、元の位置に戻すおいら。
別に元の位置じゃなくてもよかろうてと思うのだが、元に戻してしまうのだ。
なぜか。
繰り返すこと三回。
ようやくカサカサとなっていたのは、箱の近くにあったビニール袋と判明。
大丈夫だな!
もう本当に大丈夫だな!!
動いてないな!
往生したな!してくれ!しろ!絶対に!

………これで今日はゆっくり眠れる……。
コンバットは洗面所と浴室前、台所に配置することにしよう……。
ふ〜〜〜〜〜〜〜〜………

ミッション終了!!(ぐっ!!!)←半泣き。
仕事場のフロアが工事に入っている。
かなり前に工事に入って、工期的には今月中で終る予定だ。
だがこの工事でフロアの一部分が立入り禁止になってしまってたのだ。
そのなかに
女子トイレがあった。

という訳で、女性は必要であれば上の階か下の階のお手洗いへ走らねばならない羽目になった。

おいらはいつも下の階に走るのだが、階段を降りる時にいつも思うことがある。

「上に行く人と下に行く人を心理学的に分析したらどういう結果が出るのだろう。」

残念ながら知り合いに心理学者はおらず、おいらも門外漢なのでさっぱりわからないままであった。
だが階段を降りる度に、その疑問を思い続けていたのだ。
そしてどうやら、下に降りる人の方が圧倒的に多いようだ。

これは一体どのような心理作用なのだろうか…。
おいらはちょろのすけ脳をフル回転させて考えてみた。
そうだ!お手洗いに入ってすることって、下に落ちていくよね。
どっちも。
というか、体の中の水分やその他が体内の下の方に集って排出しようとするから、行こうという気になるんだよね?
でもって想像せずとも、その行為自体下に向けて排出作業をするってわかっているよね。
下に落ちた物はさらに水に流されて、下に(下水に)落ちていくって考えていなくても、頭の中にはあるよね。

だから

だから下に降りちゃうんじゃないかなぁ、つい。

自分がしたいと思っている欲求を無意識に想像して、キーワードとなる方向へ体が動いてしまうんじゃないだろうか?

どだろうか、この意見。アカンか?その道の人。

もひとつ、上に上がると妙に腹筋に力が入るような気がするから、間に合うか!!ってギリギリの時には下に降りる方が、リミットが延びるような気がするとか??

いや、これは説としてイマイチ弱いだろうなぁ。
でもさ、ギリギリ我慢限界の時って、上がるより下がる方が間に合うような気がしない?
なんとなくさ。
なんでかしらんけど。

色んなことを考えながら、自分の階に戻ってきたおいらの右手には、先週まで立入り禁止だった女子トイレへの廊下が、スカンと開いていたのであった………。

使えるんだったら、そう教えておいてくれよ………。

千秋楽は喜!!!

2002年4月14日
舞台『YOU ARE THE TOP』の千秋楽に行ってきた。
さすが千秋楽、カーテンコールだけで30分を費やす盛り上がり。
そして駆けつけた脚本家 三谷幸喜氏から観客に挨拶が!!!

「・・・・・・・・・・・・・・・皆さん、今日はありがとうございました。」

終わり?
終わりなんかい!!!
貴様はヤン・ウェンリーかい!!!

心の中で突っ込んだ人間は数知れず。
もちろん観客は納得しない。

そしてその後、ステージ上には出演者とともに劇中歌『YOU ARE THE TOP』を歌い踊る三谷幸喜氏の姿があったのだった・・・。

彼女の事情

2002年4月7日
小耳にはさんだカップルの会話。

男「なぁ、今まで行った所で、どこが一番楽しかった??」
女「う〜んと、う〜んと…………UFJ!!!!」

銀行かい!!!!と、ひっそりと心の中で突っ込んだ人間は、半径10メートルに何人いたことだろうか……。
最近の靴はちょっとつま先が上がった造りになっているようだ。
置いてあるのを見ると、先がちょっと床から浮いている。
歩きやすくなるのかどうだか、良くわからないが、その度合いが激しくて、さらに先が尖っている靴の事を、おいらはひっそりと「魔女の靴」と呼んでいる。

さて、横断歩道で信号待ちをしていると、目の前に「お前止まったら死ぬんかい!!!」と突っ込み入れたくなるほどくにゃくにゃしているバカかの(バカップルの女の方)が立っていた。
正確には立っているのか妙なステップを踏んでいるのか判断つきかねる状態であった。
単純に立っているよりもカロリー消費率は高そうである。
若いって素晴らしい。
そんな彼女の履いている靴が、物の見事な『魔女の靴』であった。
しかも色は赤!
これはきっと、踵を二回打ち鳴らすとカンザスへ帰れるあの靴に違いない!!
そう!あの魔女から渡された魔法の靴に違いない!!!

そうして信号が青に変わった時、目の前をてれてれ歩く彼女に向かっておいらは思った。

早う踵打ち鳴らして、自分の国に帰れ……………。
実は日曜日に、姉と二人で上本町近鉄まで出掛けたおいら達。
一体何のためにそんな所に行ったかというと、ネットでロード・オブ・ザ・リングのグッズを大阪地区では上本町近鉄のみが扱っていると書かれていたからである。
しかし、おいら達を待ち受けていたのは受付嬢の「リングのみのお取り扱いで、4月3日よりアクセサリー売り場で販売させていただきます。」という、悲しいお話でした。
たっはっは…。

で、行ってきたのだ。
昼休みに周囲の人間に根回しかけて、ダッシュで走って行ったのである。
ところがおいらが目をつけていた指輪は11号がないという。
ネットではあると書いてあったと食い下がるおいらに、売り場の人はネットからプリントアウトしたチラシを見せて「ここにはないと書かれている」と取り合わない。
13号からしかないと言うのだ。
………別にないなら13号でも構わんのだけれど……と言うと「でも、ちゃんとおサイズの合った指輪じゃないと、はめた時困りません?」と言ってきた。
「いや、はめるために買うんじゃないから…」
そう言ったおいらを不思議そうに眺める販売員……。

なんでやねん!
この『指輪』は、はめるための物とちゃうやろうが!!!
なぁ?
なぁ、て!!!!
そやろうが?!
おいら変か?
変なんか?
んな指輪はめっぱなしにしとったら、おいらの愛しい指輪よ〜〜い、ちゅーてから、メロメロのヘロヘロになるやんけ!なぁ!!!

とかいいつつ、会社の昼休みに買いに走っている時点で、おいらは試練に負け負け君やねんなぁと思うちょろのすけであった。
ちなみにメーカーに問い合わせてもらって、11号はあった。
めでたしめでたしである。
シルバーに金メッキ:1万円のお品でござい…。
しかし18金(6万円)も24金(値段忘れた)もごっつ綺麗で、ぐらった………。
森の奥方ばりにぐらった………。
これに関しては、おいらは試練に打ち勝った……。

ふ〜〜〜、危ない所だった………。

見えざる力か…?

2002年4月2日
週末、土・日と仕事が入った。
(平日もとことん働いているというに…一体おいらはいつ休めばいいのだ??)

また、ハリー・ポッター見に行くぞ計画が頓挫した。

なにか大いなる力に邪魔されているとしか思えない……。
なにがおいらとハリー・ポッターの間に立ちはだかっているのだろうか…。

純血マグルのおいらにはわからん話である……。

ちゅーか、字幕版の映画が観たいだけやないか!!!なんでアカンねん!!!
責任者!でてこいっちゅ〜〜〜ねん!!!!!
もき〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

腹出し茶懐石

2002年3月30日
本日は1週間延ばした花見であった。
上賀茂神社に行く前にちょいと茶懐石をいただいた。
姉の昇進祝いに母親が予約してくれたのだ。

さて、事件は最後の御飯とお漬け物の時にやってきた。
刻みしば漬けを口に運んでいると、とう!と箸から飛び下りやがった一群が!!
往生際の悪いやつは、なんでもいるもんであるが、逃亡したそやつらが逃げ込んだ先は、おいらの胸元だった…………。

ああ!服の中に!

と、思うより先にしば漬けのちゅべたい感触が………

腹に………………

………………止まれよ、胸で………。

そしたら上から手を入れて、ちょいとつまみだせたものを…。

結局おいらはしば漬けを取り出すために、腹を出さねばならなかった…。
腹の上にポツンと赤いしば漬けが乗っているのを見て、姉と母が大笑いしたことは言うまでもない。

ええねん、おいら。
笑い取れたらそれだけで。

よかったな、おいら。
腹出している時に女将が入ってこなくて。

京都老舗旅館の茶懐石。
それはおいらにとって、腹出しのメモリーとして深く刻み込まれたのであった。

老舗旅館、大迷惑!!
その後、徐々に声が出るようになったちょろのすけであるが、まだ出勤前のテンション上がりきっていないオカマさんのような声である。
高い声を出そうと思うと、かすれて出ない。
まだまだ完全復活には遠そうである。
早期治癒には、声帯を使わない!これあるのみである。

さて、本日おいらは、姉と二人連れ立って朝もはよからハリー・ポッターを観るために大阪にでた。
しかし、どこも字幕版のハリー・ポッターを上映していなかったのだ。
前日にチェックしたインターネット情報も、週間雑誌の情報も嘘八百八町江戸日記だったのである。
悲しかった。
とても悲しかった。
きっと日を変えて、阿倍野か京都まで出かけることになるだろう…。
とっても悲しかった。

あまり悲しかったので、別の映画館で『指輪物語』を観ることにした。
『モンスターズ・インク』と悩んだが、上映時間が長い方から片付けようということで『指輪物語』になったのだ。
正しくは『ロード・オブ・ザ・リング』なんだけど、原作を遠い昔に読破しているおいらにとっては『指輪物語』なので、そのまま突っ走る。
読んでいる方には脳内自己変換作業をお願いしたい。
さて、そういうことで『指輪物語』である。
まだ観ていない方もいるかもしれないので、内容についてはあまり触れないが、ものすごい映像だった。
よくぞ再現した!とスタッフ一人一人を誉めてやりたいほどに、ごっつい映像だった。
興奮した。
とても興奮した。
エルフの美形射手レゴラスが、ものごっつイメージ通りで激ツボだったことにも興奮した。
馳夫もガンダルフもたまらんくよかった!!!
特においらをずぎゅん!させまくりだったレゴラス!!
これを語っているうちに、おいらの声はオカマからだんだんかすれて小さくなって消えていってしまいそうだった。
しかし指輪に取り付かれた人間のように、ひたすら興奮していたおいらは映画の内容とレゴラスについて延々語ってしまったのだ!
横で一緒に観に行ったちょろり兄さんが、あまりの物語の壮大さと、試練のジェットコースター攻撃に酔って放心していたが、おかまいなしに聞いてはもらえぬ興奮の飛沫をまきちらしてしまったのである!

ちゅーことで、明日の朝がちょっと恐い。

………いや、ホントにね。
今、声帯がまたちょっとおかしくなっている感触があるのよ。
でも多分、明後日ぐらいまではレゴラスのことで、興奮しまくっていると思うのよ………。

フロドの1/100でも自制心を持たなければ…そう自戒してみるちょろのすけであった。
いや、でも、レゴラス、ホンマごっつええって!

わかるけど…別物

2002年3月20日
兄ちゃんが言った。
兄「ほら、あの鈴木京香がやっている烏龍茶の宣伝あるやん?」
ち「鈴木京香の烏龍茶の宣伝?」
兄「ほら、あるやん!鈴木京香が中国で烏龍茶ありませんか?って聞いてるやつ!」
ち「あ〜〜あ〜〜あ〜〜あ〜〜。」←思い当たったらしい。

あ〜〜あれか。
うんうん。
わかるわかる。
あれね、あの宣伝の事ね。
はいはい。
あ〜〜〜あ〜〜〜あ〜〜〜あ〜〜〜〜………

………………………………………………

いや…………

あれは…………………

…………………緑茶の宣伝………………
本日はおいらのオンステージ。
昨日、職場へお伺いをたてる。
「相変わらず声が出ないのですが、おいらでいいっすかぁ?」
「いいっすよ。無理しないでね。」
という訳で、仕事に行く。

先週病院に行った時「火曜日声がでていたら、仕事してもいいわよ。」と言われていたが、依然出ない。
先週よりは確かにましだが、50歩60歩である。
おいらは講習しながら、焦れったさに身悶えしていた。

本日、病院に行ったら前回と違う先生だった。
そして依然声が出ないと不満たらたらたらたらなおいらに「専業主婦の方だったらね〜5日あったら治るんだけど〜貴方は働いているからね〜長引くのね〜。」と言った。
ムカっとした。だったら先週そう言ってくれ。
おいらは今週になったら声は出るものと思っていたよ。
「それじゃ〜、今日は喉専門の先生がいるから診てもらいましょ〜ね。その前にちょっと見せてね。」というた。
見せて減るもんではないので、喉を見せてやったらいまだ見事に腫れて、声帯が閉じないと言われる。

…………………先週と状況かわっとりゃせんやんけ。

おいらの不機嫌バロメータはグングン上昇した。
そして喉の先生に診てもらう。
やはり声帯が綺麗に赤いそうだ。(普通声帯は白)
先週からの改善が見られないおいらは、すこぶる不機嫌に「先生、声出んかったら商売あがったりですわ。」と言い「あ、もう安定剤いりません。飲みませんから。」
苦笑を浮かべ『はいはい』聞く先生。
「そしたらお薬ちょっと変えましょうね。それと今日も注射打ちましょうね。」
「え?嫌です。」
「…………嫌なの?嫌い?」
「嫌いです。できればしたくないです。でも、それ打ったら絶対早く声が出るっちゅーんやったら、打ってもいいです。様子見とかやったら嫌です。」
「うん。絶対早く出るようになるから、これは打っておこうね?」
「絶対早く出るんですね?わかりました。」
しぶしぶおいらは注射を受けた。
注射が痛いとか恐いとかで嫌いなのではない。
自分の体に入ってくる物が、得体の知れない物なので嫌いなのだ。
だから献血は結構好き。自分の血が抜かれるだけだから。
比重を計られている様を見ることは、とっても好きだ。
心の中で何度も『頑張れ!頑張って沈むんだ!もうちょっと!!沈め〜〜!!』と応援してしまうほどに。
いや、沈みそうで沈まないおいらの血の動きは、結構健気で嬉しくなるのだ。
潔く沈んでいく様も男前で好きであるが。
でも針が刺さるところはダメ。

さておき、1日も早く治したいなら毎日来いと言われ、それはちょっとイヤん!なおいらは、金曜日にまたきますと言って薬を出してもらって帰った。

そして家に帰って、母親に挨拶をした。

その時………

あ…………

ちょびっと声になってきたのだ。
まだまだ低いがらがらな野太い声だが、こういう声の女もいるわね、って程度のハスキーな声がでたのだ。

出た!
出た出た出た出た出た〜〜〜〜〜〜♪

こんな単語で大喜びするのって、1週間の便秘か解消された時みたい〜〜と思いつつ、1週間声が出なかったので、まぁ似たようなものかと納得した。
ちなみに便秘は解消されていない。

途端においらは御機嫌。
声が出なくなる前に注文していたネットショッピングのワインも届いたことだし、声が出たあかつきにはこれで祝杯をあげるとしようと決意!(現在、治療面からアルコールは堅く止められていて、しかもお利口さんに守っているおいら!)
先生、注射効いたで〜〜。
なんや、治ってきてるやん、ごっつエエ感じやん、よっしゃもうちょっと真面目に頑張ろう!あんま声も出さんようにしょう!!うん!!
待ち合い室で待っている時には『放っといても日にち薬で治るんやったら、高い金出してなんで病院こなならんのじゃ!』と怒り狂っていたおいらであるが、声が出たので全部忘れてやることにした。

めっちゃ悪い患者である。

ほいでもり利口さんに言い付けは守っているので、70点ぐらいはもらえるだろうか。
吸引とうがい、時間がうまくあわないので全然していないけど。←(-10点)
何度か飲むの忘れてちょっと余っている薬あるけど。(-5点)

(=55点←落第)

とにかくおいらは有頂天だった♪
さらに、日記を見に行くと高村さんとでーさんが心配して下さっていた。
おいらの上機嫌バロメータはそろそろぶっちぎりレッドゾーンに入ろうとしている!!

あとは、上機嫌にのっかってジュリーの歌をメドレーで歌いくるわんように気をつけんとな!
うん。
職場の事務員さんからも「ちゃんと治さんとジュリーが悲しむよ?」とわかるようなわからんような励ましをもらったことだし、しばらくジュリーのCDは封印することにした。

だから、沢田研二ではないのよん??

依然……

2002年3月18日
あ・し・た!!!
また講習の仕事があるんやて!!
エエ加減にせぇや!!

ホンマ
怒り過ぎて声も出んわ!!!

気がついたこと

2002年3月16日
声は出ないが、喉が痛くてたまらん訳ではない。
だもんで話もする。
本当は話さん方がいいのだが、全く話さないのもとことんストレスなので、自分で許可した。

ところが、この囁き声状態。
おいらは普通にしゃべっているつもりだが、単に声にならないだけなのだ。
どうやら、この声に殿方は我慢できないようだ。
女性はこんな話方しているおいらとも、結構長く話し込んでくれる。
あまり気にしないようだ。
だが、男性は1分ほどすると「もう話さなくていいよ。痛々しくって仕方がない!」と言う。
『喉は痛くないんですよ。単に声が出ないだけで』と言っても、もう全然ダメダメである。
それは傷病に対する嫌悪感なんだろうか。
それとも聞き取り難い声を聞きつづけることに対しての忍耐力の問題なんだろうか。
あるいは集中力の。

はたまた「おしゃべり」という行為に対しての執着心の違いからなのだろうか。

ともかく、男性とは必要最低限以外、あまり会話をさせてもらえなくなったのは確かだ。

世の男性諸君、その態度はこっちにとっては「優しさ」でもなんでもないのだぞ!!!
さて、声が出ない。

事の起こりは火曜日。
講習を午前午後のトータル4時間やった。
これぐらいはインストラクター歴の中からいうと、お茶の子である。
受講生が20名近くになるが、それを一人で見ているが、たいしたことはない。
今まで何度もやってきたことである。
ところが午後の講習を終えて、講師室でひと休みし、十分ほどしたところで受講生が質問しにきた。
はいはい、と講師室を出てコンピュータの前にきたその時!!

声が出ない。

あまりに突然だったので、一瞬「はぁ?」と思ったが、ま、使い過ぎだろうと、一晩寝りゃあ治るだろうと、のほほんと考えて、仕事後次の仕事に行った。

次の日。
やっぱり声は出ない。
これは困った。
今日の仕事が、ではない。
講師の仕事は1日おきに入るのだ。
ネットワーク管理&ヘルプデスク業務なんざ、フロア一つしかないんだから(逆にいうとフロア丸々一つが担当だ)側まで行って話せばいい。
しかし講師の仕事は声張り上げてなんぼだ。
声が出なかったらおまんまの食い上げである。
明日のステージに立てないということなのである。
明日こそは!
そう願ってその日を過ごした。

そして木曜日。
やはり声は出ない。
どうしてこんなに声が出ないのか、原因がさっぱりわからない。
しかし講習はしなければならない。
休めばいいと言われるかもしれないが、勉強の流れで休んでも大丈夫な日と、抜けてはいけない日とがある。
この木曜日は3連続講習の最後の日だったのだ。
次の復習の為の演習日だったら休んでいたかもしれない。
だが、この日は講師のプライドにかけて休めんのだ!!
普通の声が出ないなら、普通でない声を出して講習をすればいい!
おいらのプロ根性を見るがいい!!!

午前と午後、トータル4時間の講習をこなしたっちゅ〜ねん!!

腹式を使って、喉を管楽器のようにして、腹からのひく〜〜〜い、だけど大きい声を出すのである。
体力がいるが言ってはいられない。
テンションを上げてこなしたのである。

………………………めっさ、疲れた。

そして、その後病院に行った。
前述したが声帯の内側が腫れて、声帯が閉じなくなっているそうだ。
だもんで、空気ば〜っかり漏れて声になってくれないのだ。
本当に突然声が出なくなったという話をしたら、原因の一番多いものは風邪かストレスかだといわれた。
母親曰く、風邪引いているか、ストレス溜め込んでいるヤツが、こんなにバクバク物を食って、がはがは笑って、走り回って、一人でクルクル踊るもんか!だそうだ。
……………………………そんなに一人で踊っていたっけ??(←いや、それは今問題じゃなかろう…)ラインダンスのように足を上げて踊ったりはしていたけれど、クルクルとは踊っとりゃせんぞなもし。(←こんなおいらを受講生は知らない)
まぁ、複合原因もあるだろうし、現在花粉症だから原因はよくわかんないとの事である。
で、早く治したいか?と聞かれたので、あたぼうよ!こちとら話してなんぼの商売でぃ!と関西弁に直して穏便に言ってみた………ら、注射2本打たれた。
肩と腕である。
献血は平気だが注射は大嫌いである!!
得体の知れんものが体に入ってくると思うと、ゾッとするのだ!!
それが2本も!!!ほげ〜〜〜〜〜!!!
そして薬を出された。
おいらはどうも薬が嫌いである。
仕事上差支えがあるといけないので、常に数種類の薬は持ち歩いているが、できるだけ漢方系を使用している。
お医者さんで出されるのは、往々にして新薬である。
これが苦手なのだ。
ほんでも、声帯の内側なので、外から薬を塗布することができん。
そういう理由から内服薬6種類…。
しかしその中にひとつ、今回の症状と関係のないものが……。
説明をよく読むと……。

安定剤。

……………………………………………

お医者さん、お気遣いには感謝します。

しかし勝手に声が出なくなった原因を決めんとって下さい。

おいらは別にストレスもなければ、風邪もひいとりゃしません。

人生、ここまで楽しく過ごしていていいのだろうかと、己の幸せにドッキドキ〜〜〜♪しているキュートな小市民なのです。
原因なんか今さらどうでもええねん!
1日1時間1分1秒でも早く声だせるようにしてくれっちゅーねん!!!!

そして本日、もう一つの職場へ出社。
気がついたら、おいらの声が出なくなったのは、阿呆な上司(職場の全員が認めるアホ上司)のせいでストレスが溜まったからだという噂が実しやかに流れていたのであった。

仕事後、講習会の仕事の相談に派遣会社に行ったが(電話で話ができんもんで)、そこでもやはりアホ上司のせいで声が出なくなったに違いないと言われた。

ちゃう!っちゅーねん!
あんなヤツの事でなんも気に病んだりしてへんっちゅーねん!

と言う訳で、安定剤は飲まない。
おいらは声が出なくなった原因を、ストレスとは認めないのだ!!!
ちなみに風邪説も却下!
原因不明を採用とする!!
声が出ない。
というか、本人はしごく普通に話をしているつもりだが、囁き声しかだせないのだ。
おいらはそんな自分の声を聞いて『ウィスパーちょろのすけ』と自分で命名してみた。
ちなみに家所伊右衛門さんの日記で紹介されていたHN占いでは『ちょろのすけ大佐』というのが一番運勢がいいらしい。
といっても『中吉』止まりであったが。

ともあれ、現在あまり声を出してはいけない状況である。
声帯の内側が腫れ上がって、声帯が閉じなくなっているそうなので、外から薬を塗るということができないのである。
声を出さないこと。
これこそがおいらの喉を安全に保つ防壁になるのである。
囁く人の安全防壁。
ちょっぴり英訳してみるとタイトルの通りになってしまった。
なんかちゃうものだよな、これ。
その日の夕食は、とある人を交えての外食だった。
前々から兄が言っていた、小龍包の美味しい店だっだ。
おいらは期待していた。
非常に期待していた。
その昔、美味しんぼを読んでハフハフほろほろしながら食べる小龍包の魅力にとりつかれてから、ずっと夢見てきたのだ。
スープがたっぷり入った小龍包。

そしてその小龍包が目の前に!!
おいらは興奮した!
そして興奮のあまり、出てきたばかりの小龍包を器用にレンゲの上に乗せ(こういう事だけ器用なんだな…後は不器用だが)一口で口の中に!!!

じゅわ〜〜〜〜〜〜じゅわわわわ〜〜〜…(スープが口の中に広がる音)

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ぎょわうおえぎょえうわおえうあう〜〜〜〜〜〜〜!!!

ノウ!ノウ!ノォォォォォォォォォォ!!!!!!

熱熱熱熱熱熱熱激熱熱烈熱熱熱熱超ド級熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱!!!!!

吐きそうになったおいらの隣には、ゲストが座っている!
そして妙につめ込まれたこのテーブル配置では、隣のお子様連れやその向こうのおばちゃんグループの注目の的になってしまう!!
吐けぬ!
ここは一度も吐けぬ!!(んん!漢だ!おいら!!)
しかもあまりの熱さゆえに、おいらの体はフリーズ状態。
吐くどころか口を開けてハフハフと空気を口に送り込むことさえできなかった。
ただじっと舌が焼けていく感触を味わっていたのだ…。
スープが小龍包からあふれ出てくるその侵食と同じに、舌の上に広がる熱い痛み。
もう…もうダメかもしれない…。
そう思ったその時!!!

前頭葉のあたりで昔お稚児さんの格好で町を練り歩いていた時のおいらや、運動会で体操服に鉢巻しているおいらが、順々に浮かんできたのであった。

ああ、これを走馬灯というのね…。
ふふふ、おいらにもこういう時期があったのね…。
回る〜〜回るのね〜おいらの人生〜〜〜〜。

幸いというか、当たり前というか、熱いスープも時間がたてばそれなりに冷めてくる。
小龍包のスープも然りである。
なんとか飲み込めるレベルまで来た時に、おいらは最後の力を搾り出して熱いそれらを一気に『ごっくん!』する事ができた。
ああ、危ないところだった。
さすがにウケ狙い人生のおいらでも、小龍包にて人生の幕を引く事にはチャレンジしてみたくはない。
熱さとは別の嫌な汗かいちゃったぜ。
人生の小さな罠や落とし穴には気をつけるようになっていたが、こんなところに大きな穴が開いているとは思わなかった。
恐るべし!小龍包!!!!
貴様なかなかやるな!(びしぃ!)


この間約10秒。
周囲の人はおいらがそれなりに熱がっていたことも、舌を火傷した事も分かってくれてはいたが、人生終わりかけた事など知る由もなかった。
ちゅーか、体がショックでフリーズ状態に入った時、表情まで固まってしまっていたようだ。
そして多分その時に回っていたのだろう、走馬灯が。
遠くに行っていただろう、おいらの魂。
戻ってこれて本当によかった。
そう思いつつ、今度からはどんなにおなかが減っていても、出された小龍包は2分はおいてから食べるべしと肝に銘じるちょろのすけであった。

郵便局でもらえた物

2002年2月28日
出勤前に手紙を出そうと郵便局へ行く。
なぜだか地方のミニ物産展があった。
通り過ぎようとすると、海洋深層水で作られたバスソルトが売っていたので購入。
買った人はガラガラ回せると言うので回すと、黄色い玉がコロンと出た。
これって当たりなんかな〜はずれなんかな〜と思って見ていると、担当に兄ちゃんも当たりなんだかはずれなんだか分からん態度で商品を渡してくれた。

コシヒカリ3合

出勤前である。
おいらは職場に生米3合持って出勤したのである。
隔日出勤のおいらには、前日に職場になにか変更事項があってもたいてい連絡がない。
もしも今日の予定が変更になって、河原でカレーライスでも作るという話になってもおいら、ちゃんとお米持っているから大丈夫だな。うん。

そんな事を考えながら、そぼ降る雨の中、ちょっと楽しい気分で出社した今日のちょろのすけであった。

っていうか、なんで郵便局に入って米持って出てくるのかな、おいらってば。
天照大神さんの日記を拝見していて、姉上殿の『いい間違い』について読み進んでいくと…

「今日本を買っちゃった」
というくだりがあった。

なに!なんということを!

別段なんという事はない文章で、実はおいら、激ショックを受けていた。
なぜなら…

「今、日本買っちゃった」

そう読めたのだ。

すげい!すげいぜ天照大神さんの姉上殿!
日本丸買い!
一括購入か!
ほほう、世の中剛毅な人もいるもんだ。
この借金まみれの不況国をまるまるご購入とは。

あったりまえだが、んなわきゃない。
正確には…
「今日、本買っちゃった」
である。
当たり前だが。
当たり前なんだが!

いい間違えの話を読みながら、すっかりうっかり読み間違えたおいら。
おいしいなぁ…(違う!)

そういえば昔、句読点の位置には気をつけようという日記を書いた覚えがある。
最近、ちょっぱやな勘違いは止めようと自分自身に警告を与えた日記を書いた覚えもある。

進歩がないこと甚だしいと、涙が出ちゃう花粉症の頃…。
『どうしてグレートステップマスターぴょんのすけはちょろのすけをなでてあげることができないの?』
PostPetのうさぎちゃん、グレートステップマスターぴょんのすけからこんなメールがきた。

ずぎゅん!

ああ、なんて愛らしい!


Hさんから素敵なビールとともにクリアファイルなどが送られてきた。
そのクリアファイルに描かれていた美人さんのあまりの美人っぷりに・・・

ずぎゅん!!


スターバックスにコーヒー豆を買いに行き、どの豆がお勧めか店員のお姉ちゃんに聞く。「これ、私が好きな豆なんですけど・・・一度試してみられませんか?」高音の声で、少しおっとりと話すお姉ちゃん。
そのあどけない愛らしさに…

ずぎゅん!!


そして彼女はおいらに言ったのさ。
そそとペーパー用に挽いた豆を手渡しながら。
「気に入っていただけたら、嬉しいんですけど・・・」
ちらっ・・・
上目遣い。
はにかみつつ・・・にこ♪

ずぎゅ〜〜〜〜〜〜ん!

貴様!スタバ売上トップ成績を誇る超やり手販売員だな〜〜!!!
こ・・・このままでは、いらん物でも勧められるままに購入してしまうかもしれない!!
危ない!
危険だ!
デンジャーだ!!
おいらは自分にできる精一杯で優雅に微笑んでこう返した。
「本当にどうもありがとう。飲むの楽しみだわ。」
そのままスタバを後にした・・・。
ふ〜〜〜、危ない所だった。
日常に潜む罠に、またまた片足突っ込んでいた事に気付いたおいらであった。
油断大敵である。
畜生・・・可愛い顔しよってからに・・・また来るからな!!!(びしぃ!)
また接客してね!!(どどん!)←やばいって!!

しかし、最近ずきゅん♪する機会が増えていて自分の心の始末になかなか苦労していたりもする。
ずぎゅん!とくるわりには、建設的なラインでのずぎゅん!がほとんどなくて寂しいったらない。
ときめきの使い方を少々考えなおさなければならない時にきているのかと思う今日この頃である。

ちゅーか、簡単にときめきすぎなのかもしれない。
いいじゃん!人生に刺激があってさぁ!!!
ちょろのすけはいらちである。
「いらち」は大阪弁で「せっかち」のことである。
おいらは「せっかち」よりも「いらち」の方が言葉として大好きである。
大好きだからといって、いらちがいいわけではない。
右向いて左向いて結論に飛びついてしまうのだ。

困ったものである。

一呼吸おくという事を知らないのである。

という訳で、でーさんは新たに日記をつけ始めて下さり、おいらのお気に入り登録は何事もなかったかのような様相をみせてくれている。
ちょっと待てば、大大的にあのような日記を公開せんでもよかったし、でーさんを慌てさせ、お腹グルグルさせる事もなく、高村さんにお手数をかけ、やはりお腹グルグルさせる事もなかったのだ。
全く申し訳ない話である。

しかし最近お腹グルグルしていないおいらとしては、ちょっと羨ましい話である。
↑いや、これが今回の日記の結論になってはいかんような気がする・・・。

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